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2018年12月22日

山田農場の野菜は高いのか

山田農場では10年間値段を変えることなく販売しています。
その、値段について。
私は農場を始めるうえでの裏コンセプトとして「シングルマザーでも買える有機野菜」を目指していました。シングルマザーを見下してるわけではないですよ。家庭の事情で子供の栄養状態に差がつくのは嫌だ。どんな子供でも、あるいはホームレスのような貧しい大人でも、等しく健康な野菜を求める権利はあるという考えからです。

山田農場 レギュラーセット 2200円 配送料込み  10品目 3〜5人家族向け

A農場 3900円 送料込み 9〜10品目

B農場 3000円 送料別 10品目前後

C農場 2100円 送料別(739円) 8〜10品目

D農場 2160円 送料別(880円)直接配送は200円 10〜11種類

E農場 2376円 送料別 (864円)直接配送は270円 9〜11種類


ちょっと下品ですが、同じような有機少量多品目で経営している他農場の野菜セットの値段を比較してみました。
AとBは他県の全国的にもトップクラスの農場。C,D,Eは千葉県内の有力な農場をリストアップして見ました。
ABはちょっと別格なお値段。送料を入れると小松菜一袋400円!うーむ、すごい。
C.D.Eは一見うちと同じような価格設定に見えますが、たぶん分量はウチのほうが多くて、それでいてやっぱりウチのほうが安い。




そうです、山田農場の野菜は安いのです。たぶん同じ業態の野菜セットのなかでも、日本一安いかもしれません。

他の農場のように業者宅配ではなくてその日のうちに自分で配送していますから、鮮度も確実に日本一です。

品質も絶対に負けていません。美味しくて栄養価の或る野菜をつくっています。

ならば、どうして安いのか。
それは、農場主が独身で貧乏暮らしも苦ではないということと、スタッフの給料にしわ寄せがいっている。
なんとも情けない話です。
いろいろ考えましたが、人材育成・経営の健全化など、より良い農場となり、より良い野菜セットを安定してお届けするために、来年の夏くらいにちょっとだけ値上げさせていただきたい。というお伺いでした。
posted by 山田 at 20:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月14日

終盤の作付けとふつふつ

10月半ばになると、もうやることも限られてきます。もうすでに来年二月くらいまでの出荷量が決まってしまっています。
今年は、正確に言うと去年からですが、物的人的さまざまに投資して私自身も勉強をやり直して、今までになく勝負をかけてやろうと意気込んでいました。良いものをたくさん作ってたくさん稼ぐのを目指して。
6月までは目標の出荷量を達成して意気揚々としていたのですが、7月に入ると大規模にやったトマトにアザミウマという害虫が大発生。目標の四分の一ほどしか収穫できませんでした。さらにトマトに時間を取られていたのか9月出荷分の野菜の仕込みが遅れたり失敗したり、これまた勝負をかけようとした秋ズッキーニの苗を老化させてしまい目標の五分の一しか出荷できていない。さらに極度の乾燥で人参が発芽せずに、さらに今までにない高温と乾燥でコナガが大発生してほとんどの葉物が全滅したり、とどめは就農以来最大の台風でコテンパンにやられました。
なんとか挽回したいですが、今のところ春の頑張りで増収とはなるものの、減益は間違いない感じ。投資分を回収できない感じ。悲しい感じです。
しかし、まったくめげてません。来年どうすればよいか、すでに決まっています。来年こそはやってやる。
posted by 山田 at 19:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月15日

野菜を出荷している飲食店様

山田農場の野菜を食べられるお店

アニュ
https://www.facebook.com/welcome.anu/?ref=br_rs

カフェ ウフ。
https://www.facebook.com/CafeOeuf/?fb_dtsg_ag=AdyA4A2DVNL4ccTZn2-0fDAiinne3PyGHm-bXe0jv4svzA%3AAdzX0qSNwUtXbR6NTlIt55HgMy-WAAfU9TR5Hk2nK_xWwQ

デリゾー
https://www.facebook.com/Delizou/?hc_ref=ARR3VJu1iLTos20NRxZnhgBH6LlxRstpLAs-s4UyQemp2gq1sp2UlLuQ-sDczEIzZxk&fref=nf&__xts__[0]=68.ARCuwgeKNjBbRzNtbG5T3OIT7r7ii6OOLbhckCYFRydBYGXnSSDrAtnudlBuPiWN-8y-M7h8_Anx9EbvxPJoAWBmZb6J1f3vn7zcJy2__bDP7RWGlMemCCG6bST8rEAhOd-R1K0llKGgCKRHh895wpSpcwXUv73QxGEEf2i8qqdnV_BTdyLfDQ&__tn__=kC-R

スールカフェ
https://www.facebook.com/スールカフェ-463814410377254/?ref=br_rs&fb_dtsg_ag=AdyA4A2DVNL4ccTZn2-0fDAiinne3PyGHm-bXe0jv4svzA%3AAdzX0qSNwUtXbR6NTlIt55HgMy-WAAfU9TR5Hk2nK_xWwQ

アンズハウス
https://www.facebook.com/anzhouse2017/?ref=br_rs

猫かふぇ 和風猫本舗
https://www.facebook.com/猫かふぇ-和風猫本舗-297775784367304/?fb_dtsg_ag=AdyA4A2DVNL4ccTZn2-0fDAiinne3PyGHm-bXe0jv4svzA%3AAdzX0qSNwUtXbR6NTlIt55HgMy-WAAfU9TR5Hk2nK_xWwQ


全ての料理に山田農場産の野菜を使っているという事ではありません。
posted by 山田 at 21:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月18日

クラウドファンディングを終えて

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科学的な有機農業を実践・広めるため、土壌診断機器を導入するのが目的のこのプロジェクト。
30万円を目標にして始めましたが、それを上回る453000円もの金額が集まりました。
御礼申し上げます

クラウドファンディングというものは、ただお金を集めるというものでは無く、そのもの自体の宣伝だったり、マーケティングだったり、通販の延長だったりいろいろです。
今回の場合は、@機器を購入するためにお金を集めるという目的と、A一般の方がどのくらい土壌診断に対して関心があるかを知るという目的と、B科学的有機農業を知ってもらうという目的と、C山田農場を知ってもらうという目的が主でした。
@については大満足の結果でした。オーバーしたお金は糖度計と硝酸計の購入に充てました
Aについては大失敗というか、あてが外れました。土壌診断機器を導入してから家庭菜園をやっている人向けに有償で土壌診断をするサービスを始めようかと思って、「土壌診断&施肥設計」のリターンを作ったのですがこれが一人しか応募者がいないという始末。今回のリターンの目玉がまったく人気がないのに正直焦りまして、急遽合鴨解体教室と人参ジュースのリターンを追加したわけです。家庭菜園の人はあまり土壌診断に興味がないか、値段が高い、ということはわかりました。
Bこれについては途中土壌診断がどう役に立つのかわからないなどちょくちょくご意見いただき、なるほどと思いながら説明できなかったことをお詫びしたい。この後詳しく書きます。
C山田農場の認知度を上げることは少しできたかなと思います。パトロンのほとんどが知り合いでしたが、必死の広報活動の結果支援せずとも知っていただけたのではないかと思っています。

科学的有機農業について
「科学的」ということに酷くアレルギーがある人たちがいます。今回のクラウドファンディングも「化学肥料をつかうのかしら」とか「化学農薬を使うのかしら」とか言われていたことを知っています。「化学」と「科学」の違いがわからないひとは必ず一定数いて、有機農業界はそういう人たちに支えられてきた事実は否定できません。今でも自然栽培とか自然農法とかのお客はそういう方です。恥ずかしながら、かつての有機農業界では農薬や化学肥料の危険性を大げさに宣伝し、消費者を脅し、恐怖感をあおって高い野菜を売りつけるという風潮がありました。売りつけるほうも悪気がある人はほとんどいません。生産者自身もよくわからないままにいたのです。だから有機農業は広まらなかったのです。40年前に誕生した有機農業は少しずつ広がっているものの、現在でもわずか0.1パーセントの農地を占めるのみ。私が13年前にさる高名な有機農家の下で研修を受けていた時、「有機農業は世界を席巻しますよ、これからは有機の時代です」とよく言われたものですが、有機で新規就農した先輩たちの野菜の出来や売り上げをみて、不安を感じざるを得ませんでした。
そんな研修中に出合ったのが「有機農業の基礎と実際」(小祝政明著)でした。その本には「マグネシウム」だの「マンガン」だのおよそ有機農業とは無縁のような言葉が至る所にちりばめられており、口伝と勘とイデオロギーに支配されていた当時の私の中の有機農業とは全く違うものでした。そのなかで、有機態窒素が植物に直接吸収されることが書いてあったのです。それまで読んだどの本にもそんなことは書かれていませんでした。有機肥料を与えると、たんぱく質→アミノ酸→アンモニア→硝酸と土壌の中で微生物などによって分解されて無機物になって初めて植物に吸収されるという「無機栄養説」しか語られなかったのです。それがアミノ酸やもっと大きい段階で直接植物に吸収されていると。この事実を知ったことで私の中の有機農業は大きく変わりました。つまり、それまでは有機農業というのは化学肥料や農薬の危険性を見てそれにたいするアンチテーゼにしか過ぎなかった(私はエネルギー問題から入ったクチなので、そもそもあまり危険性にはフォーカスしていなかったのですが)のですが、有機農業にも科学的な優位性があるのだ!と確信できたのです。
そして就農してからも小祝氏の本を小脇に抱え、土壌診断を農業センターに依頼し、自分なりに科学的な有機農業に取り組んできました。最近になってようやく普通のサラリーマンほどの収入を得ることができるようになり、土地さえ取り上げられなければ一生この仕事をやっていける自信が付きました。しかし「自分なりの科学的」というものはかなりあいまいで、そもそも農業センターがやってくれる土壌診断は診断項目自体が少なく、小祝氏の提唱するBLOF理論には程遠いもの。しかも土壌を提出して結果が出るまで三週間以上もかかるなど、多品目でくるくる畑を回していく私には非常に使いにくいものだったのです。これで本当に「科学的」と自慢できる野菜を作っているといえるのだろうか、栄養価が高くておいしい野菜をつくっているのだろうか。もっとおいしいくて栄養価がある野菜をたくさん作って、栄養価が高くておいしいですよって言いたいな、と思いました。
そのためには科学です。話がそれましたが本筋に戻して、科学とはなんでしょうか。
科学とは「物事をすじみちを立てて説明するもの」だと私は思っています。その「すじみち」というのが実験や観察から得たもので、これは必ずしも正しいものではありません。ただし、今自分の知識や経験や機械などすべてを使いつくして得たものです。これがないものが「神話」です。『土壌診断をして足りない栄養素を補給して栄養価の高いおいしい野菜を作る』これが私の科学です。『有機農業は堆肥を入れることで土がふかふかになり、美味しくて安全な野菜ができる』これは科学ではありません。
もっとも有機農業における土壌診断(化学性)というのはほんの一部の因子にすぎません。まず物理性があって生物性があって、化学性があります。すべてを書くと朝になるので書きません。

科学的有機農業をすると何が良いのか
「ミネラル豊富な野菜になる」「味がよくなる」「硝酸態窒素が低くなる」「日持ちがする」
これが消費者のメリットです
「収穫量が増える」「自分で生産する野菜に自信が持てる」
これが生産者のメリットです

長く書いてしまいました。ともかくこれからの山田農場による科学的有機農業への取り組みを温かい目で見守っていただけたらありがたいです。そして、パトロンとしてご支援してくださった方、応援してくださった方へ心より御礼申し上げます。

posted by 山田 at 21:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月12日

ハウス栽培について 

久方ぶりの更新になります

IMG_0719[1].JPG

今年の夏に念願の農業用ハウスを借りることが出来ました
鉄骨でビニールではなくてポリカーボネイドという丈夫な樹脂で葺いてある立派なものです。石油を焚いて加温するものではありませんが。自分で建てたら1千万以上の投資となりますので、まさに僥倖といったところでした。
なぜハウスが必要だったかというと、主に二つです。

トマト栽培
トマトはアンデスの乾燥地帯で生まれ育った野菜で、日本に来たのはごく最近の野菜です。いかに日本の品種改良の技術が優れているとはいえ、日本の高温多湿風土には全く合っていません。それなのに、現代日本人はトマトが大好き!トマトが入らない夏野菜セットなんてガッカリですよね?
トマトを露地で無農薬で栽培した場合、まず病気になります野菜の病気の大部分はカビ菌によるものです。日本の夏の気候はカビにとっては最高のコンディションなので、なんの対策もしないとあっさり全滅します。もし病気を免れたとしても、乾燥した後で雨が降るとバンバン実が割れます。急な成長に皮が追い付かずに割れてしまいます。もし割れも回避できたとして、今度は真夏の高温時にオオタバコガやカメムシなどの虫の害が出ます。
ほんとにほんとに、トマトは露地有機では難しいのです。私のところでも様々な策を講じてどうにかこうにか一か月半の間皆さんにお届けするのがやっとでした。はっきり言って、トマトはバリバリ赤字です。
それではハウスを使って栽培した場合はどうでしょう
まず病気の問題ですが、トマトの病気のうち、カビ菌が原因のものは、大体土壌に潜んでいる菌が雨の跳ね返りで茎枝に付着して感染します。これについてはチューブによる点滴灌水で完全に防げます。ウィルスが原因のものは、アブラムシなどの虫が媒介しますので、ハウスに虫が通ることができないネットを張っておけば防げます。
割れについては、灌水をコントロールできますからほぼ防ぐことができます。
虫も先述のようにネットを張れば防ぐことができます。

まあ、このようにすべてうまくいくことはまずありませんが、それでも露地栽培よりもずっと多くのトマトを安定して生産することができます。

味について
ハウスで安定して作れるからと言って、不味かったら意味がありません。
露地のトマトの味は何といってもさわやかなおいしさ!真夏の作業で喉からから汗だらだらにかいたところでなっているトマトをもいでかじるとこの上ないうまさです。つまり、薄味でみずみずしくておいしいのです。私は大好きです。しかし、ひとたび雨が数日続くとスグに味が薄くなりすぎて全くおいしくなくなります。秋の長雨の生き残り(湿気と虫でほぼ死滅するので)トマトほどまずいトマトはありません。逆に晩秋涼しくなって早朝上着を羽織りながらほおばるトマトはびっくりするほど甘いのです!まさにフルーツ。
このように、安定こそしないものの、季節によって味の違いを楽しめるのも露地の醍醐味かもしれません。

ハウス栽培については、実際初めてやり始めたばかりなので体感したわけではありませんが、
土壌診断と施肥設計と水分コントロールによって、再現性の或る味と品質にすることはできるでしょう!
味はアミノ酸や灌水量によるものが大きいので、それらを計算して栽培することで、甘く、コクのある、美味しいトマトを長期間作ることができるはず!できてほしい。

旬とは、トマトの旬とは、ズバリ言うのは難しいんです。そもそも旬という定義が「おいしい」「栄養価が高い」「多く出回り安価」ということだと思いますが、日本古来の野菜ならいざ知れず、遠くアンデスから来たトマトに日本において「三つともそろう旬」はないのが現実なのです。「おいしい」で言ったらやはり冬です。冬のじっくり育った味の濃さと甘さはすばらしい。前述のとおり夏もさわやかな酸味で捨てがたいですが。「栄養価が高い」は七月がリコピン含有量が多いそうです。「多く出回り安価」これも七月ですね。
これらを鑑みて、私の思うトマトの旬は、昼と夜の気温差があり、光が強いわりに高温にならず、虫があまり出回らない「5〜7月上旬または9〜11月のハウス」です。真夏の露地は人情的には旬ポイですが、農家的には旬ではありません。

もう一つ、このハウスで栽培しようと考えているのは早春(1〜3月)の葉物野菜です。
結局のところ2月に旬を迎える野菜というものは無いのです。基本的には11月の降霜とともに野菜は生命活動を停止し、少しずつ消耗していきます。気温低下で体液の濃度が濃くなることで甘くなったりもしますが、消耗しているので当然ながら栄養価は下がっていきます。
そこで、ハウス内で新鮮な青菜を栽培してみずみずしい葉物をお客様に食べていただこうという趣向です。

このように、ハウス栽培を始めたわけですが、それはおいしくて栄養価の高い新鮮な野菜を年間を通してお客様に届けるためのものなのです。
トマトに関しては、旬が無い日本で旬の気候を作り出すということ
早春の葉物に関しては、旬ものの野菜が無い時期に旬野菜を作り出すということ。
旬じゃない野菜を作るということではありません。


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2016年06月15日

大豆作りから豆腐造りを楽しむ会 2016 のお知らせ

毎年恒例の大豆の種をまいて、豆腐にしようという企画です。
山田農場の一年・十月(枝豆の会)24.jpg
日程 7月16日 大豆の種まき  AM9時半〜12時 
   10月15日 枝豆収穫    Am9時半〜12時
   11月26日 大豆収穫    PM1時〜3時半
   翌年1月  豆腐造り・味噌づくり 

料金 一グループ15,000円(4人くらいまでOK)

定員 12組

場所 船橋市車方町の山田農場

枝豆500グラム、大豆1キロ、味噌3キロ、豆腐一丁の他、毎回畑で数種類の野菜を収穫して持ち帰れます。
自分で種をまいた大豆で豆腐と味噌を作るのは楽しいですよ
お問い合わせ・お申し込みはopk001@hotmail.com 090-3917-2956 山田まで
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2015年12月31日

2015年末

今年も皆さまには大変お世話になりました。
今年も山田農場に関わっていただき、誠にありがとうございます。
今年は山田農場と私にとって大きな変革が訪れた年となりました。

山田農場2015年 十大ニュース

クラウドファンディング
スタッフ増
出荷数増
ネコ増
有機農業講座終了
にわのわ出店

と、書き始めたものの、クラウドファンディング以外はそんなに大したニュースもないなと思いました。
2015年はクラウドファンディングで始まりクラウドファンディングで終わったような年でした。
昨年までは私の性格そのままに、多くの人との関わり合いを避け、自分の届く範囲で活動するという雰囲気で活動していました。スタッフも私とメノさんだけでひっそりと、メノさんも外へ外へという性格ではないので、本当にひっそりと農場を運営していたのですが、昨年末からスタッフを増員し、多くの人と関わる方向に舵を取りました。メノさんには大変負担をかけてしまったかと思います。もちろんメノさん以外のスタッフにも大変お世話になりました。ほとんどボランティアで土日のイベントに何回も出てもらいました。本当にありがとうございました。
そのクラウドファンディングのリターンも残すところ豆腐造りと味噌づくりのみ。
詳しくは前の記事に書いていますが、得るものも多かった分、負担も大きいものでした。畑が草ぼうぼうになってしまったり、管理が行き届かないこともしばしばでした。来年は少しだけイベント関係をセーブして思う存分畑に専念するつもりです。施設も揃い、機械も揃い、畑も揃い、もう言い訳は通用しません。来年はもっともっと良い野菜をたくさん生産しなければいけないなと思います。お客さんももっと増やして、都市型農業の一つの形を世に示せたらいいなあと思います。

ブッチョウづらで不愛想な私ですが、山田農場が存続できているのはたくさんの人のおかげだということは理解しているつもりでいます。ほんとはすごく感謝しているんですよ。ありがとうございます。


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posted by 山田 at 19:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月24日

最新 野菜セット情報

山田農場では農薬と化学肥料を一切使わずに
少量多品目で野菜を栽培しています。
その中から季節に合った旬の野菜を10種類前後
詰め合わせて定期的に直接消費者に宅配しています。

旬の野菜を栽培することを心がけていますので、夏野菜を冬にお届けすることは出来ませんし、農薬を使いませんので冬野菜を夏にお届けすることが出来ません。その野菜を最もおいしく食べることが出来る季節に栽培することが無駄なエネルギーや農薬を使わない有機農業の基本だと考えています。

宅配野菜は基本的に泥つきのままお届けしています収穫後に泥を落として水洗いをしてしまうと鮮度は一気に落ちてしまいますが、泥つきのまま、根がついたままの野菜は鮮度を保ちやすくなります。



地産地消、地域で自給することを目指していますので、基本的に業者による宅配便での発送は行っておりません。船橋市、八千代市を中心とした畑から半径10キロ内外を配送範囲とし、農場スタッフによる直接配達をしています。たとえ農薬を使用したものであっても、地元の野菜を食べることは遠方の有機野菜を食べることよりも健康にも環境にも良いことだと考えています。



採りたての旬の有機野菜を詰め合わせて直接お届けします

Lセット    3000円  大家族向き 野菜大好き家族向き
  紙製の大きな手提げ袋に野菜をこれでもかと詰め込みます。お得なセットです。

レギュラーセット  2200円  3〜5名様向け 10〜12品
   山田農場が自信をもってお勧めする標準セットです。

Mセット  1700円  1〜2名様向け 8〜10品
   

Sセット     1200円  単身向け   6〜8品

10928695_1556103414633094_2088954596_n.jpgo0480048013207480480.jpgo0480048012997170961.jpgo0480048013032288429.jpgo0480048013039840148.jpgo0480048012588149345.jpgo0480048012940311814.jpg写真はMセットです。
配達料は無料。畑に直接取りに来る方は200円引きです。
今シーズンからお試しセット制度(割引)を無くします。お目当てのセットをはじめからご指定下さい。

配達範囲は以下です
習志野台、芝山、大穴南、大穴北、三咲、二和東、八木ケ谷、薬園台、二宮、滝台、前原東の一部、七林、田喜野井の一部、松が丘、楠ケ山、豊富、金堀、古和釜、西習志野、飯山満の一部、高根台、南三咲、みやぎ台、鈴身町、高野台、坪井

上記以外の方は直接畑に取りに来ていただくほかありません。
お申し込みはopk001@hotmail.comまでお願いします。
新京成線を境に東が火曜、西が金曜日に配達しています。

毎週・隔週・月一などからお選びいただき、定期的にお届けします。

posted by 山田 at 08:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 山田農場情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月03日

クラウドファンディング 御礼

すっかりご報告が遅れてしまいました。
山田農場クラウドファンディングは目標の105%、1182000円ものご支援を頂きました。
果たして本当に百万ものお金が集まるのだろうかと、スタッフ一同不安と興奮の二カ月でしたが、最後の十日間の支援ラッシュは凄まじく、あれよあれよという間に目標金額を達成しました。誠にありがとうございます。

このクラウドファンディングの目標は「ハウスを建てる」「井戸を掘る」「ソーラー発電」でした
「ハウスを建てる」に関しては前回お知らせしたように、すでに無事完成していました。
「井戸を掘る」
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白井市の業者に井戸掘りを依頼しました。総勢四名で朝から井戸を掘ります。
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午後三時にはポンプの設置までが完了しました。27メートル掘削したようです。
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中古で購入したシンクに早速蛇口を取付けて栓をひねれば当たり前のように水が流れ落ちます。

「ソーラー発電」
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300ワットのパネルと1500ワットのインバーターを取付けました。かなりいいものを導入したので、普通に電気を引くよりもかなり割高です。ところがこれでも井戸ポンプを回すのには電力が不十分で、急きょ一つ下のポンプに取り換えてもらったのです。なので写真のポンプとは異なります。


これで三つの目標がすべて達成されました。広々した涼しいハウスで当たり前のように野菜の調整作業や有機農業講座ができる、当たり前のように夜でも明るいライトが灯る、当たり前のように蛇口をひれればきれいな水が出る。これらは普通の農家からすれば当たり前のことですが、山田農場にとっては本当に夢のようなことです。ありがとうございました。

そして、先日はリターンの一つである、「ハウスのオープニングパーティー」を行いました。
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午前中はこれもリターンの一つであるハウスに大きな絵をかいちゃおうワークショップです。子供も大人も思い思いの絵をハウスの全面に描きました。世界に一つだけのファンシーなハウスになりましたよ。
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パーティーにはたくさんの人が集まりました。数年前までシコシコ一人でやっていたことを考えるとほんとに夢のよう。これほど多くの人が集い、祝福してくれる、こんなことは想像もできないことでした。

パーティーのご挨拶でもお話ししたのですが、私はこのクラウドファンディングの話をスタッフの一人から勧められたとき、すぐに断ったのです。私は他人に助けを求めたり世話になったりするのが大嫌いな性分なので、人様からお金を集めて何かをやってもとても満足感を感じるようなことはないだろうと思ったのです。

山田農場という名前は当然私が就農当時につけた名前ですが、「山田農園」とか「山田牧場」とかよく間違われます。「山田牧場」はロゴマークがロバなので(これも理由があるのですがまた今度)間違えるようです。「山田農園」、これは一番間違われるのですが、私の中では明確に区別していました。有機農業というものは、経済的にも肉体的にも厳しく、自分自身との、そして自然との闘いなのだと、楽しむ暇などないのだと、そんな気概でいましたので、農園などと楽しげな名前をつける気にはなりませんでした。当時はとにかく独りよがりで、有機農業を実践する事は社会的にとても意義があることで、もうからなかろうが野垂れ死のうが、やるしかない。私はこんなに良いことをしているんだから、お客は野菜を買うだろう。一人で闘うんだと。
まあそんな今から考えるとくだらないこだわりで一人でやっていましたが、思うように売り上げも伸びず、じり貧状態でした。そんな時に一人また一人と研修生・スタッフが増えていき、私の凝り固まった頭も少しずつ氷解していきました。一人ではなく、チームとしてやることに価値を見つけていきました。

いったん断ってからまたじっくり考えてみました。もしかしたらクラウドファンでイングとはみんなに助けてもらうのではなく、みんなに一緒に参加してもらうということ、そこにまたあたらしい価値が見つかるのではないか。山田農場、ひいては船橋の有機農業が新たなステージに進めるのではないかと思ったのです。
私一人の力ではページの構築や宣伝活動などとても無理でしたので、スタッフの方に分担して手伝ってもらいました。一つ一つ問題を皆で解決して、クラウドファンディングがスタートを切った時には私は「もう満足だな」とも思いました。山田農場の為に何人もの人たちが協力して動いてくれただけで、私にとっては本当に嬉しいことだったのです。

結果としては140人もの方々にご支援を頂きました。感無量です。本当にありがとうございました。
今後も山田農場スタッフ一同を気にかけて頂けたら幸せです。
posted by 山田 at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月12日

クラウドファンディング 途中経過➁

三週間ぶりの報告です。
本日ハウスが完成いたしました!
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パイプを差し込んで
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ビニールを張って、
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張って、
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完成です!
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屋根の透明な部分がみんなが集まって何かする会場、白い部分が倉庫エリアになります。普段はカーテンで仕切られていますが、大人数が集まるときはカーテンを開放して60畳の大広間になります。通常は40畳ほどの会場になります。ワクワクするほど広いですよ。

4月12日現在
728500円
目標の65%まで来ました。
残り15日です。
何とかハウスの建築費と電気を引く費用まで捻出できそうな金額が集まりました。
あとは井戸を掘る費用が集まるかどうか。

まだ迷っている皆様!どうぞよろしくお願いします。
posted by 山田 at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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