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2011年07月20日

青々した田

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この写真の左側と右側の田んぼでは、田んぼアートと思わせるくらい色がまったく違います。
左の色が濃いほうがわが農場の田んぼで右が慣行栽培の田んぼです。

品種はわが農場のほうが豊コシヒカリ、右がコシヒカリで、豊コシヒカリというのはコシヒカリから選抜したものなので基本的には同じように生育していくので品種による葉色の違いということではありません。一般に慣行栽培の人たちの間ではこのように今の時期にコイは色をしていると、肥料過多とみなされて倒伏や病気を心配するのですが、有機農業の田にとってはまったく逆なのです。

田植えのときの苗の色は慣行栽培のほうが濃く、わが苗は周りの雑草よりも薄い色を目指しているのでいかにも弱そうな薄い色をしています。さらに肥料分としては窒素換算で反当り1キロという冗談みたいな肥料しか与えないので初期成育も非常に緩慢でこれで米がなるんかいなと心配になるくらいの状況が田植えから一ヶ月続きます。慣行栽培のほうは色が濃くて葉が長い苗を狭い間隔で植えつけ、肥料も窒素換算4キロくらいをあげるのであっという間に分けつして大きくなった葉色の濃い稲で田が埋め尽くされます。

慣行栽培では分ケツ数が適当になったところで肥料が切れて過繁茂を防ぎ(今がこの時期で葉色が薄くなっている)、穂を作るための穂肥をあげることでお米ができるように計算されているのです。これはすなわち最初から最後まで肥料の力でお米が作られているということです。

これに対してわが農場では元肥は最初の生育を手助けするだけで、広い間隔に植えられた苗は扇のように広がって体全体で太陽の光を受けとめて精一杯光合成します。この光合成にって水と二酸化炭素から炭水化物を作り出し、稲の本来持つ力で成長していくわけです。炭水化物主体の成長。だから色が濃いからといってそれは稲本来の姿なので倒伏も病気の心配もなく、炭水化物が十分にあるということなのでおいしくなるということにもつながるのです。

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もうこんなに大きくなりました。もうかわいくないですか?声もぐわぐわに変わってきています。
posted by 山田 at 07:14| Comment(3) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰しています。
「青々とした田」の記事、とても参考になりました。8月6日(土)、ヘリによる農薬散布の一週間後ですが、山田さんの田んぼ、見てきました。草丈も低く、見るからに丈夫そうでした。わが方の田んぼは草丈が90センチもあり、すべて出穂して開花。今後、すべてが実をふくらませてくると、重みに耐えられるか、おおいに不安です。なんとかこのまま秋を迎えられればと思っています。
Posted by ハセガワ at 2011年08月09日 17:30
こちらはやっと穂が出始めた感じです。
そちらは田植え前に蓮華がかなり繁茂していた様子でしたので注視が必要ですね。蓮華は結構倒しますよ稲を
Posted by yamada at 2011年08月09日 22:26
ありがとうございました。
最新記事の『堆肥』、参考になりました。
Posted by ハセガワ at 2011年08月10日 09:27
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Tracked: 2011-07-21 15:50